社員と共に歩む経営
相互電業の後継者として、2004年に入社しました。当時は公共工事が下火で業績が伸び悩み、社員の待遇にも課題がありました。入社2~3年目に、後継者教育のためのセミナーに参加し、経営学の基礎を学びました。この研修では、遠方への頻繁な移動が必要でしたが、父である2代目社長 板倉 利男や研修会社の社長の後押しで参加することができました。研修を経て、東京で2年間営業の仕事に従事し、人脈を広げ、経営に関する深い知識を得ました。
この経験から「何のために経営をするか」に対する答えを見つけ、「社員の人生を幸せにする」ことを目指しました。相互電業に戻ってからは、社員の待遇改善に注力し、社員が幸せになることを経営の目的としました。会社の経営理念「感謝」「挑戦」「成長」を通じて、社員が自分の人生をより良くする力を育て、地域から愛される人材の育成を目指しています。
「全員参加型の経営」を掲げ、社員が自分の働き方をデザインできる環境を大切にしています。電気工事と電気保安業務を事業の柱とし、将来的にはさらに新しい事業を加えていく計画です。地域に必要とされる唯一無二の会社を目指し、日々改善を続けています。
地域に愛される人材育成と経営理念
相互電業は「感謝」「挑戦」「成長」の理念を掲げ、経営と人材育成に取り組んでいます。感謝の心を持ち、挑戦し続けることで成長する人材を育てることを目指しています。他人のために自分がどうできるかを考えることで、感謝の気持ちを持ち、信頼される人材が育ちます。地域から愛される会社として、社員が顧客の困りごとを真心で解決し、「何かあった時にはこの人に頼みたい」と思われる存在になることを大切にしています。
全体会議での施工事例発表を通じて、社員一人ひとりが顧客志向の意識を共有し、高め合う環境を作っています。「こんな工夫がお客様に喜んでもらえた」といったポジティブな事例を多く取り上げることで、社員がよりお客様のためを思った仕事への意識を持てるようにしています。こうして、感謝と挑戦の精神で成長し続ける人材を育成し、地域社会に貢献することを目指しています。
発言と成長を重視した教育と公平な評価制度
朝礼をはじめとする社内の会議では、全員が発言し意見を共有することを奨励して、なるべく社員一人ひとりに考えてもらうようにしています。質問して考える、ということを大事にしていて、その分こちらも質問の質には気を遣っています。例えば新入社員は月曜日定例の朝礼以外に日時の朝礼を実施していて、その際に教育の一貫で使用しているツールに、一週間同じ質問に答えを考えるというものがあります。
毎日質問に答え、その考えを共有し、更に質問していくうちに徐々に答えに深みが出るようになっていきます。そうした朝礼や会議での発言、定期的な勉強会などを粘り強く繰り返しているうちに、ふとお客様と会話している最中に耳をそばだててみると、いつの間にか社員の成長を感じる瞬間があります。
現場での教育は、ベテラン社員によるOJT教育で行っています。私や専務が直接安全パトロールのために現場に赴いた際に指導を行うこともあります。工事に関わる外部の方も含めて現場で行う定例会議には、なるべく新人社員が出席し発言する機会を増やし、経験を積むことができるようにしています。
働き方改革とデザインできる働き方
相互電業では、2024年度からの残業規制に対応し、完全週休2日制の導入や様々な課題のチェックを進めています。社員が成長できるよう、休暇中の習い事手当など、福利厚生を充実させる取り組みを行っています。「30人30通りの人事制度」を掲げ、各自が働きやすい環境を提案できる仕組みを作り、柔軟な働き方を支援しています。フィットネスジムの無料利用や副業の許可など、社員の健康とワークライフバランスを推進する制度も整えています。
相互電業は「全員参加型の経営」を目指し、経営方針を全社員で共有し、各部署が自主的に考える仕組みを重視しています。社員一人ひとりが自分の人生の主人公として働き、自分の働き方をデザインできる環境を提供しています。地域の高校生から「自分の働き方をデザインできる会社」と評価されたこともあります。現在、電気工事と電気保安業務を中心に事業を展開し、将来的にはさらに新しい事業を加えていく予定です。地域に根ざした企業として成長を続けています。